哲学者のエッジの効いた答えが面白い『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』

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『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』という本を読んだのですが、結構面白かったので紹介しようと思います。

本書は現代人が悩みがちな問題を取り上げ、それに対して哲学者の思想をヒントに答えていくというものです。

人間は昔から同じようなことに悩んでんだな、と思いつつ楽しく読むことができました。

思い出したくない過去をフラッシュバックする

過去の失敗を思い出して「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」ってなることってありますよね。

でも、だからといってそういった失敗を1度としないように意識しても、ついうっかりまたやってしまうようなこともあるかと思います。

僕も、仕事とかでそういった経験をしたことがあります。

 

そういった悩みについて、ニーチェが答えてくれています。

ニーチェは「永劫回帰」という考え方を通して、過去の失敗を肯定する方法を教えてくれます。

永劫回帰とは「幸せで楽しい経験も、思い出したくない過去の失敗の体験も、同じように因縁でつなぎ合わされて、めぐりめぐっている」という考え方です。

 

この考え方で面白かったのは、幸福な体験をして「この幸福がずっと続けばなあ」と思うことは、めぐりめぐってやってくる不幸な出来事に対して「しょうがない、また来い!」って言ってるのと同じ、というところです。

逆に言えば、不幸なことが起きた時に「こんな経験は2度としたくない!」っていうことは、楽しい体験も拒絶するってことなんでしょうね。

なかなかぶっ飛んでますね。

 

そしてニーチェは、そういった幸福と不幸の入り混じった浮き沈みの激しい人生を楽しめ、と言っています。

だから、不幸なことがあっても、「よし!また戻ってこい!」って言うくらいの度量が大事なんでしょうね。

まあ、実際に声に出してそんなことを言ってる人がいたら、相当のヘンタイだと思いますけどねw

やりたいことがない。毎日が楽しくない

特にやりたい仕事をしているわけでもなく、なんとなく内定が出た会社で働くような毎日を過ごしていると、なんかつまんないですよね。

かと言って、何かやりたいことがあるわけでもなく。

 

僕がそういった人間なんですが、僕ほど酷くはないにしても、同じように特に面白みもない毎日を過ごしている人って多いんじゃないかなあ、って思います。

 

そういったことについて、道元が答えています。

道元は、「なんでもない日常にこそ、人生の『悟り』を得る機会がある」と言っています。

何の意味もないようなことこそ、悟りに至る修行であると。

また、「何かに役立てる」という考え方をやめ、「今ここ、この私に徹する」ことが悟りに至る方法である、とも言っています。

 

だから、普段の仕事みたいな作業においても、「こんなこと、何の意味があるんだろうか」と思いながら作業に取り組むのではなく、ただ無心で修行のように取り組むことが大事です。

また、これを本書では「動く座禅」と表現していて、非常に印象的でした。

 

僕は毎日、「動く座禅」をしに会社に行ってる。

おお、なんかカッコいいw

 

個人的に、この考え方は結構気に入ってます。

多くの自己啓発本やビジネス本は、「多くの人に貢献を!」とか言ってますが、どうしてもそういった気になれないんですよね。

そもそも、そんな前向きな気持ちで働いていませんし。

 

だからこそ、そういった前向きな考え方を押し付けるでもなく、かといって後ろ向きな考えてもない、「動く座禅」の考え方が好きです。

何のためでもなく、ただ仕事をすることに意味がある。

これはこれでいいんじゃないかって思えました。

まあ、仕事したくないけどw

夜、孤独を感じる

多くの人が、孤独を感じたことがあると思いますが、それはなんででしょうか?

 

その質問について、ショーペンハウアーは「人間の内面的な空虚さと貧弱さ」であると答えています。

そして、孤独が辛いというのは、内面の空虚さ、貧弱さを埋めるための他人がいないから、と考えることができます。

 

だからこそ、「自分の内面を深く耕すことをよしとすべき」とショーペンハウアーは言います。

つまり、自分自身が夢中になれるものを持て、ということですね。

いかに孤独の時間を楽しめるようになるかが大事です。

 

そして、こういった言葉も紹介されていました。

「早くから孤独になじみ、孤独を愛するところまできた人は、金鉱を手に入れたようなもの」

参考:『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』

 

ということで、ちょっと”金鉱”を探してきますかw

まとめ

本書では、よくある悩みについて多くの哲学者が答えており、いろいろな考え方に触れることができ、なかなか面白い本でした。

特に、上でも紹介したショーペンハウアーの「くだらぬ人間は皆、気の毒なくらいに社交好きだ」という言葉が辛辣で良かったです。

このバッサリ叩き切ってる感じがいいね。

 

また、それぞれの哲学者の著書を推薦図書という形で紹介されているので、興味を持った哲学者の本を読み進めていくのも面白そう。

とりあえず、Amazonの欲しいものリストに何冊か加えときました。

読んだら紹介するかも。