【感想】『プア充』どれだけ稼げば満足できるのだろうか

最近、『プア充』(島田 裕巳 著)という本を読んだんですが、なかなか面白かったので感想をちょろっと書いてみます。

本書で面白かったのは「年収300万円しか稼がない」という主張です。

下手したら新卒でも達成してそうな金額(僕は達成してない)。

 

この言葉の意味は、「年収300万円しかお金を稼ぐな」ということじゃなくて、「必要以上にお金を稼ぐな」、「自分が本当に必要なお金を知れ」ということです。

普通に生活してると、「お金はあればあるだけいい」みたいな思考になると思いますが(僕はそう思ってた)、著者が言うにはそうではないらしい。

 

というのも、お金を求め続けても満足は訪れないからだそう。

300万円稼げば、次は400万円。

そしてその次は500万円。

というように、それが「もっと欲しい」という欲望に基づくものであれ、「これだけ無いと生きていけない」のような不安に基づくものであれ、お金の追求にはキリがありません。

 

そういえば、昔読んだ『イノベーション・オブ・ライフ』にも同じようなことが書いてあった気がする。

クレイトン・M・クリステンセン (著), ジェームズ・アルワース (著), カレン・ディロン (著), 櫻井 祐子 (翻訳)

給料だけを求めて仕事を選ぶと、気づいたときにはそれ以下の給料ではもう満足できなくなってしまう、みたいなことが書いてありました。

 

確かに、自分のことを振り返ってみても、今の自分の欲望は学生のときと比べて稼ぎに比例して増大している気がする。

最近、ボーナスが入ったときには調子に乗って10万円のモニター買ったりしたし(前までは3,4万円のモニターでそこそこ満足してた)。

多分、給料が今よりいくらか増えたら、今のものに満足できなくなってさらに高いものに手を出してしまうんじゃないかと思う。

それはモニターではないかもしれないけど。

 

だから、どれだけ稼げば自分は満足できるのかと考えないといけないと思います。

本当は既に十分以上にお金があるのに、何も考えずにいると不安や欲望だけが育ち、幸せに満足して生きられなくなるのかもしれない。

 

本書のこの言葉はなかなか良かった。

「だけど、その会社の成長使命に、君たち個人が振り回される必要はないんだ。『成長しなければいけない』『稼がないといけない』、現代社会が作り出しているそんな幻想に、みんな不安をあおられているだけなんだよ。」

参考:プア充

確かに、現代社会が発する様々な情報に、僕の思考はコントロールされていたのかもしれません。

特に、インターネットは情報がうるさすぎる。

自分に本当に必要なものが何なのか、自分の頭で考えていかないといけないようです。