社畜戦線異状なし

 

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2020年冬、荒れ狂った職場にはサビ残、名ばかり管理職、求人詐欺、過労死がたけり狂い、過剰労働にうめく社畜が全職場を埋め尽くす中にあって、冷然たる会社上層部の報告はただ「社畜戦線異状なし、報告すべき件なし」。

というのを『西部戦線異状なし』という小説の裏表紙の紹介文を読んで思ったんだがね、これがどうにも笑い話で済むようなもんじゃないって気がするんだ。

初めはほんの悪ふざけのつもりだったんだけど、いやこれは実際のところ本当に現実かもしれない。

社会というのは一体なかなかに気が違っていて、銃で撃ちあったわけでも毒ガスをぶちまけたわけない一見危険なんかまるでない仕事をしてたのに、気づけば仕事で死ぬ人間まで出る始末。

しかも今じゃ残業は数十時間あるのが当たり前みたいになっとる。

1日に8時間も働いて、まだ働けと仰る。

しかも、ちょっと前までは60歳で定年とか言われとったのに、今じゃ70歳だとかなんだとか言われとるのを聞く。

終いにゃ生涯現役だのとも言われるが、これはもう破滅なんじゃないかね。

思えばこれはもうあれだよ、第一次世界大戦で「クリスマスまでには帰れる」と言われとったのと似とる。

初めは60歳には終わると言われていたけど、結局は終わらんままその最中に死ぬんだと思うよ、僕は。

そして、仕事で多少人が死んだところで、気が違ってしまったところで、社会なんてものはまるで何事もなかったかのような平気な顔をして回ってくんだろうね。

ちなみに、『西部戦線異状なし』の裏表紙の紹介文は実際にはこんな感じだった。

1918年夏、焼け爛れた戦場には砲弾、毒ガス、戦車、疫病がたけり狂い、苦熱にうめく兵士が全戦場を埋め作す中にあって、冷然たる軍司令部の報告はただ「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」。

参考:『西部戦線異状なし』

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